ふえふけども

先日の発表会が終わってからのこの1ヶ月ちょいで、フルートが急に上手くなったような気がする。

習い始めて発表会に至るまでの1年半の間に先生に言われてきた様々なことが、妙に腑に落ちる感覚がある。

・発表会本番の録音・録画を見て、またそれにより他人の演奏との比較もできて、自分の課題が明確になった。普段あまり録音とかしてなかったからな…

・発表会では「この曲を上手く吹かなければ…」という曲本位な態度で練習を重ねており、基礎のトレーニングが疎かになっていたかも。

などの理由が考えられて、たぶんどちらも本当。ただ、いちばん効いてると思ってるのは、

・発表会前に集中的に練習を重ねたことで、必要な箇所に必要な筋肉が付いた。

からでは。

笛を吹くのに「強靭な筋肉」が必要なわけではない。以前も書いたように、ちょっと余計な力みがあるだけで文字通り音が出ないのが笛であり、必要なのはその力みを取り除くことである。

歌でも楽器でも「脱力」は無限に言われることだが、実際の「脱力」とは「ある筋肉を使うにあたり、それに付随する他の筋肉の緊張を最低限に留める」くらいの意味であり、そのためにはそれらの筋肉がそれなりに発達してある程度自由に動かせる必要があったりする。長くやってると出来るようになることの多くは、こういう理屈だったりする。

で、今回たぶんこの効果が大きい。そしてつまりちょっと練習サボると筋肉落ちてすぐ吹けなくなりそうという恐怖に苛まれて、結局発表会前と同じくらい吹いてる。えっむしろそのおかげか?

結論は「ふえ、練習すると上手くなる」です。