しなののしなもの

駅のイベントスペースで信州物産展が始まったので覗く。

信州は小さい頃からよく行って、仕事でもよく行った土地。まあ、小さい頃によく行ったのは中信で、仕事でよく行ったのは北信なのでだいぶ離れているし、なんなら気候もぜんぜん違うのだけど。ちなみに南信は行ったことない。どうやって行くのかすらわからない。北信は新幹線、中信はあずさ、南信は…気球?(ドラクエ脳)

長野県、そんな感じで地理的にはだいぶ分かれているのに、「信州」とかいってなんとなくゆるくまとまってる雰囲気がけっこう好き。

物産展におやきがあって、見た瞬間に完全に野沢菜のおやきの口になってしまったので購入。茄子のおやきも購入。そういえば、子供用にかぼちゃやあんこを、という発想がまったく無かった。すまん。

そしてみすず飴。みすず飴は上田のお菓子で、飴といってもゼリーなんだけど、原材料が果汁と砂糖と水飴と寒天だけ。いやほんと、歳を取るとこの美味しさが沁みる。なんかもう、こういうものだけ食べていたい。でも寒天なので食べすぎるとお腹が張るから気をつけよ…

もうひとつ買ったのは、オブセ牛乳のみるくもち。これは最近まで知らなかったやつ。じつは少し前、バレンタインシーズンのカルディで何も知らずになんとなく買ったのが、オブセ牛乳の「ショコラもち」。これが思ったよりちゃんと美味しくて。で、物産展に「みるくもち」が置いてあるのを見て「オブセ牛乳じゃん〜」と思って買ってきた。まだ食べてない。たぶん美味しい。

他に気になったのは、八幡屋礒五郎の七味ガラムマサラ。使える気がしなくて買わなかったけど…

プロ意識

年始に「今年の抱負は健康第一」と書いたので報告しておくと、進捗は約12%である。366日のうちの45日ほどを概ね健康に過ごしたので。健康状態を日数で測定するなど、そういうコンサルから怒られそうだが、ただ日々の健康を願う身からすると、わりと実感に適っている。

具体的に気をつけていることでいちばん大きいのは食事。特に、脂っぽいものをかなり控えている。歳とって脂ものが進まない傾向以上に抑制してると思う。我ながら大した「いしりょく」だと言いたいところだが、どちらかというと「暴飲暴食で寿命を削ってる感覚」に負けてるだけだし、ある程度からはただの慣れである。

で、健康第一と直接は関係ないのだけど、昼などは食後に絶望的に眠くなるので、炭水化物を控えてもいる。

脂質と炭水化物を控えた、即ちタンパク質メインを意識した食事。これ、ほとんど筋トレしてる人じゃん…と最近ようやく気づいた。

筋トレはしてない。この際、筋トレすればいいのでは?と思わなくはないが、そうするとカロリー消費するからなあ〜余計にカロリー取るのめんどいなあ〜という怠惰すぎる理由でやってない。プロテインのオススメとかいらないです。(間に合ってます)

 

ドトールのたましい

学生の頃はそれなりにいくつかバイトを経験したのだけど、その中でもドトールはわりと楽しかった。まあ、バイトの良し悪しなんて半分以上が「面子による」よね。

バイトすることで社会出て役に立つことなんて基本的にはなくて、強いて言えば「理不尽に慣れる」…というか「理不尽の存在を知る」くらいしか思いつかない。のだけど、じつは、ドトールで学び、いまだに大いに役立ってることがある。

想像に難くないと思うが、ドトールのピークタイムは昼時と夕方。どこのポジションにいてもクソ忙しいのだが、やはりいちばんカオスになりがちなのはドリンク担当、フード担当である。ドリンクでもフードでも、まあーいろんなメニューがあるので、いろんな材料を冷蔵庫などから取っては出し取っては出しすることになる。で、気づくと作業台の上がそんな材料だらけになってたりする。ドリンクなら、牛乳パックとホイップとアイスロイヤルのボトルと…みたいな感じで。

で、店長からご指導いただいたのが、「忙しくても使ったらいちいちしまえ」である。常に作業スペースをきれいにしておく。店長はまあ、例に漏れずバイトからは疎まれがちではあったし、私も言われたときは「そんなこと言ったって〜」くらいに思っていたような気もするが、実践してみると確かに良い。というか、ある程度「それはそうかも」くらいに感じたので実践してみたんだろう。

「しまう」「つぎ使うときにまた出す」動作はもちろん増えるが、そんなのは数秒の話であり、作業スペースが広くスムーズに動けることの方が効いてくる。そしてそれ以上に、散らかってると「やばい!カオス!」というメンタルになってしまい非常に見通しが悪くなるので、片付けることで「はい!次はこれ!」がすんなり出来るようになる。

ということでだいぶ年月の経った現在にいたるまで、このときの学びが生活に活かされている。私は完全に「片付けられない人間」なんだが、料理中のキッチンだけは極力整理しているくらいに。お菓子づくり、特にスポンジケーキなんかは段取りひとつで簡単に失敗するので、始める前にシンクを含めてキッチンを片付け、それを保つのは重要なコツである。

ところで連れ合いはあんまりそういう思想を持っていない散らかし系なので、比較することであらためて効果を実感でき、大変都合が良い。相手がただの綺麗好きだったら、私の学びなど一笑に付されて終わりであっただろうよ。

なお、この学びをより広く仕事にも活かせたらいいんだが、会社のデスクの整理とかはぜんぜんダメですすみません。

 

春の祭典

今年も2月1日から祭りが始まっている。ヤマザキ春のパン祭り。

2024年の白いお皿は、底にエッジのある深型のボウル。無地でシンプルだが現代的でシーンを選ばないデザインだ。サラダやおかずを盛るのはもちろん、スープなどにも重宝しそう。大きくはないので、1人用として、家族の人数分の枚数があるとなお嬉しい。

とまあ言ってみたものの、私は別にパン祭りガチ勢ではないので、しかしヤマザキパン製品も買うことは多いので、集まった分はいただくスタイルである。連れ合いの好みから、柄物の年は遠慮してる。

ヤマザキ春のパン祭り、基本的にはパンを食べれば引き換えにお皿が貰える祭りでしかないわけだが、毎年感じるのはこのイベントの市場への影響力。パン祭りの前後でのスーパーのパン売り場の動きはなんとも異様。

前兆として、ヤマザキ製品が叩き売られる。シールの貼ってないロットを祭り前に売り切る必要があるからだ。

祭りが始まると、ヤマザキ製品は露骨に販売価格が上がる。セールなんてもってのほかである。一方で、開始直後は他社製品の叩き売り。祭りが始まってからはあからさまに売れ行きが鈍るので、在庫を処分しなくてはならない。

スタートの盛り上がりが落ち着くと、普段よりも若干広めに取られた売り場にヤマザキ製品が鎮座し、普段よりも若干低めの価格設定で他社製品がならぶ。他社製品はしばしばセールもある。それでも売れるのはヤマザキパン。

祭りの終わりが近づけば、調子に乗って仕入れすぎたヤマザキ製品の見切り販売が始まる。値下げシールの姿が見えなくなれば、パン売場は静かに元の日常を取り戻す。

この期間、他社製品は明らかに出荷数が減ってるんじゃないかと思う。日本人が食べる総パン量はそんなに増えないだろうから(普段ごはん食なのにこの期間はパン食が増える、というガチ勢もいらっしゃるので多少は増えると思うが、純粋に増加のみとはならないだろうから)、ヤマザキが売れるなら他社の販売数が減るのは道理である。

これはわたしの妄想だが、この合間に各社は減産して工場のメンテナンスに充てたりしてるんじゃないだろうか。そうだとすれば他社としても春のパン祭りはなくてはならない存在であるはずだ。そういうの大好き(妄想)。

ヤマザキの方はといえば、パン祭り基準で生産ラインを保持しなければならないという、業界最大手の悩みは尽きない。

わたしはヤマザキパンを買ったり買わなかったりしつつ、売場の動向を観察して面白がってるだけであるが、パン企業や小売店の担当はそこそこ大変だろうなあとは思う。それも日本三大奇祭として年中行事化してるからこそ対応できるという側面は大いにあるだろう。

以上、まあ、知らんけど。(ロイヤルブレッドにジャムを塗りながら)

 

前向きな姿勢

このところ姿勢に気をつけている。とくに、骨盤を股関節にきちんと乗せることを意識している。

フルートのレッスンで先生にめっちゃ矯正されるからなんだけど、何度も言われているうちに腑に落ちた瞬間があって、なるほどこの意識で立つとたしかに呼吸が楽である。でもまあ笛を吹いてるとだんだんズレてきたりするもんで、まだまだトレーニングが必要。

なお、そんなことは歌やってれば教わるだろう、という声については、おっしゃる通り教わるんである。教わっておきながら、身になっていなかったのである。フルート習い始めて、私がいかに雑に歌をうたっていたかを思い知らされていることよ。

ということで、トレーニングと思って普段から姿勢に気をつけるようにしてるわけだが、どうも、腰への負担がだいぶ小さい気がする。ここ数年、しばしば腰を痛めることを繰り返す生活をしていて、あっこれはやばいな、そろそろくるな、みたいな不安を感じることも多かった。が、最近はその「あっやばいな」が来ても、毎度持ち直している。

考えてみると当たり前ではある。骨盤を股関節に乗せるよう意識してるということは、それまでは骨盤が股関節に乗ってなかったということ。乗ってない骨盤をなんとか支えてやるために、日常的に腰回りの筋肉や腱に負荷がかかり、疲労が蓄積する。限界が来ると炎症を起こし、強い痛みとなる。みたいなことを繰り返してたのだろう。

今でも、重いものを持ったり長時間座りっぱなしだったりすると、そのときは腰に違和感を覚えて「あっやばいかな?」とはなるが、それが続かなくなった。いやほんと快適。腰を痛めると生きる気力を失うからね。年間の何%かを腰痛と腰痛の不安に苛まれていたと思うと、QOL爆上がりである。ごらん世界は美しい。

まあ、たまたま、たまったま最近腰痛するような事象に遭ってないだけかもしれないけどねー。

「コット、はじまりの夏」

急に観てきたアイルランド映画。(アイルランド語原題「An Cailin Ciuin」、英題「The Quiet Girl」)

https://www.flag-pictures.co.jp/caitmovie/

いやあーーーーーー、ちょっと私にはわかりませんでした。どこからどこを向いて観ればいいのかわからないまま終わっていったというか。あるいはそういうのを観客に一任する手法?みんないろんな見方がある、ってこと?だとすれば、そのコストを払うつもり無しで観に行った私には何も拾うことができなかったよ。感覚的には宮崎吾朗ゲド戦記」を観たあとみたいな気分。(そう思うと案外嫌いじゃない。褒めてはいない。)単に文化的な背景の理解が不足してる、という可能性は大いにある。

ただし、はじめから終わりまでずーっっと興味深く観ていたポイントがある。それは言語。

そう!言葉がぜんっぜんわからない!

アイルランド人俳優によるアイルランド語映画、ずっとアイルランド語。いや、これが英語やフランス語やドイツ語やロシア語だったところで聞き取れないのだけど、たまに知ってる言葉(挨拶とか、数詞とか)を話してくれたりはするじゃない。一切聞いたことない言葉でびっくりした。響きからして完全に違う言語ならまだ諦めもつくが、なんとなく英語っぽかったりドイツ語っぽかったりフランス語っぽかったりするもんで、余計に混乱した。

たまにラジオやテレビからは英語が流れてて、それを聴いてなんとなく安心したもんね。あ、知ってるやつだ…って。考えてみると、主人公コットにとっては逆で、学校の授業で英語を読むのを苦手としている描写も「普段話しているのとは異なる言語」と理解すると、だいぶ印象が違う。あんまり本筋とは関係ないけど。

ということで、内容は響きませんでしたが、耳への響きが面白くて満足した映画でした。こういうことがあるから、タダ券の期限間近にタイミングだけで選んで観る映画、クセになる。

あまぐりっぱ

カルディで最近いつも買うのが、栗。カルディには秋でもないのに栗商品がたくさんある。太古より人類は栗を保存して一年中食べて暮らしてきた。現代人はカルディに栗を保存しているのである。

特に甘栗が好き。そもそも栗の味が好きなのはもちろん、繊維質が多いので腹持ちが良く、満足度が高い。食べすぎるともたれるが、脂質が少ないし甘すぎないので、まあ罪悪感は少ない。

普通のあまぐり買うのがコストパフォーマンスというか内容量/コストは大きそうだが、好きと言ったもののそれなりに飽きる程度のそんなに立派ではない甘栗好きなので、その時の気分でいろいろ買ってみる。だって、カルディにはその選択肢があるから。

以前に「紅茶のあまぐり」を買ったら美味しかった旨は書いた。紅茶の風味がおしゃれで美味しいやつ。

それに続いて個人的にヒットしてるのが「ブランデーマロン」。ブランデーならグラッセ系かな?と思いきや甘栗。マロングラッセも嫌いではないけど、最近は甘すぎると感じることが多い。この「ブランデーマロン」は甘栗然としたやさしい甘みにブランデーの香りが程よく、コーヒーにも紅茶にも合う。概念的な高級感が、なんともいえない満足感を与えてくれる。なお概念なので値段は特に高いわけではない。

さらに見つけたのが「メープルのあまぐり」である。はい、メープルシロップ好きです。メープルシロップなんてみんな好きでしょう?これは間違いないと思い、早速買って、早速食べてみてびっくり。

これは、ただの甘栗では?

もう一粒、味と香りに神経を尖らせて…そうしてようやく、はるか遠くに見えるメープルシロップ。手を伸ばすと消えてしまいそうなほど、あまりに繊細な…いや、そういうのは今いらないんですよ。メープルをくれ。

しかし原材料など確認すると、メープルシロップはちゃんと含まれる。が香料は記載がない。たしかにメープルシロップそれ自体は、風味としては独特でも香りは弱いから、シロップでびったびたにしない限りは香料無しでメープル風味は難しいかもしれない。そしてそのうえで考えてみると、メープルシロップと栗の相性が大変良く、もはや相性が良すぎて風味の見分けがつかないという気もしてきた。

などとアクロバット擁護したところで私にはなんのメリットもないので、粛々とブランデーマロンをいただきます。メープルあまぐり好きな人もいると思うよ。

ネットで検索すると、これ以外にもフレーバーあまぐり結構たくさん出てるみたい。パッと見ただけで「はちみつ生姜あまぐり」「塩キャラメルあまぐり」とか。しかし、かなり前からの商品のようなので、生き残ったのがこれだけという可能性もある。近所のカルディには無いので、どこかで見つけたら買ってみよう。